妄想してた、職場の閉鎖
そんなことしてたって最近思い出した。すごく楽しかったなあ。
現実になっちゃったわけだけど。
勤務先がなくなることを妄想して面白がるって変態に思われるかもしれないけど、出発点は「明日会社が爆発したら、もう行かなくていいなあ~」みたいな、ありふれた独り言だった。いろいろこじらせてそんな妄想に至ったのだが、この妄想は結果的に自分のためになったと思う。
一斉解雇が現実になってから、はたと、その妄想がどう実現していくのか、これからナマで見られるんだって気がついた。
会社が爆発したら~って思考は、会社が爆発=職場の閉鎖 の時点でストップだけど、私の妄想のサビ(メイン)はその後みんながどうなるか、だったから。
これまでたった数記事しか書いてないけど、うちの部署がそうとうヌルい職場だったってことはもう分かると思う。裏を返せば従業員に優しい労働環境とも言えるかな。他の面でいろいろ問題はあったけど、その環境が何にも代えがたい人たちはもう何年もそこで働いていた。
「(取引先の)あそこ、潰れたんだって~」
「あ、退職の挨拶来てたね~」
「世知がらいね~」
「あの人どうするんだろうね」
このご時世だから、ちらほら届くそんなお知らせは、うちで格好の会話ネタになっていた。
他人事だとみんな思ってたんだろうか?
前にも書いたが「うちも他人事じゃないよね」なんてセリフが出ることもあった。だから私はある日、そうなった日のための準備を拙いながらも始めたんだけど。本気にしてたのは私だけだったんだろうか。
部署の閉鎖が発表されてから、驚いたことに、みんなが転職に向けて動き始めた。
当たり前の流れだと思うかもしれないが、上述した環境のおかげでうちには20歳代の社員はいなかった。一番若くてそれでも30代前半、後は40代以降だった。
絶望でしょ。
私の妄想では、30代前半の同僚はまだ何とか転職できることになっていた。ヌルい職場に十数年いたから在籍年数でのアピールは十分。子どもは保育園に入れてあるので、来年の調査までに次を決めればそのまま働ける。今の環境のせいで仕事の知識・会社の一般常識はかなり偏っているから入社後は多分、かなりキツイはず(おっと、同僚と働くことになる人たちもね)。だけどとりあえずはどこかへ滑り込める。
で、他の人は……と続けたいところだけど、妄想では他に転職を決められそうな人はいなかった。40-50代の再就職。普通はとっくに管理職経験を積んでいなければいけないよね。でもうちではそんなものを積む必要なんてなかったから。そう言えば、うちにあった問題の一つが、上司に管理経験がなかったことだったっけ。
とにかく、今の労働市場に放り出されたら即死するんだろうな~って人ばっかり。
実家に逃げ帰るのかな。それとも、これまで仕事を投げ与えてきた下請けの列の最後尾に並ぶのかな。生活保護でも受ける?もしくは、馬鹿にしてた専業主婦?
妄想はいろいろ膨らんで、どれも楽しかった。
そんな中、同じくアラフォーな自分はどうなっているかを妄想するのも楽しかった。もちろんどの結末もバッドエンドなわけだから、そうならないようなルートを冷汗たらたらで妄想してた。
それを少しずつ実行したのが、私の準備。
このルートの結末はまだ分からないけどね。